2010年07月09日

映画、「ずっとあなたを愛してる」には

監督・脚本: フィリップ・クローデル
製作: イブ・マルミオン
撮影: ジェローム・アルメーラ
音楽: ジャン=ルイ・オベール
美術: サミュエル・デオール
製作国: 2008年フランス・ドイツ合作映画
主演:クリスティン・スコット・トーマス
      
あらすじ・・・空港のロビーで姉妹はぎこちなく出逢い、妹の家族の待
つ、ロレーヌへと向かう、

わが子を殺害した事実のみが、スクリーンに漂い、刑期を終えた姉のジ
ュリエットを、妹レアは自分の家族の一員として受け入れようと、愛情をこめ、努力していく。

笑うことを忘れてしまったのでは、とも思える姉ジュリエットの表情が、
彼女の心の中の葛藤を表現しているように思える、が、ふと
まてよ、例えば万が一自分が同じように医者で、家族が目の前で痛みや、苦しみに呻いていたら延命治療を中止してジュリエットと同じ行動をとっているかも、しれない、と考えるのは重い。

これは誰でも、遭遇する事例の一つかもしれない、

だからこそ映画で取り上げてもらえるテーマだとも思う、
もし、この作品のように上質に仕上げることができたらの話だとは思うが、

古いピアノに合わせて家族が楽しそうに歌う、
「澄んだ泉のもとで、あなたのことは決して忘れない。」

家族のありかた、夫婦のきずなとは、本当は何なのか、

愛するがゆえの反社会的行為を取り上げた監督は小説家だと聞く。


ギターのつまびき、と歌、

「ねえ、いつ帰ってくるの、わかっているんでしょ

   過ぎ去った時間は、もう取り戻せないと

     失われた時間は、もうとりもどせないと。」

    



  


Posted by サンタナカ at 13:52Comments(0)