2010年06月26日

「海角7号君想う、国境の南」では

「友子、太陽がすっかり沈んだ、台南島が見えなくなった。
  友子、まだ君はあそこに立っているのかい。」

台北なんてクソクラエ、とバイクにまたがり故郷へ向かう主人公「阿嘉(あが)」。
実家へ戻ってから何も仕事が無く、ごろごろしていた彼だったが、その後、配達先不明の手紙の包みを開いてしまう、60年前の日本への引き揚げ船の中で、青年教師が恋人宛てに書いた7通の手紙、7日間の船中での悔恨のかたまり。
そして、それが陰山征彦氏の朗読で抒情たっぷりに流れてくる、

「潮風よ、なぜ泣き声を連れてやってくる・・・・・」

「虹の橋が海を越え、君と僕を結びつけてくれるように・・・・」

さて、そんななかで、手紙は小島友子さんの元に、主人公が出演するライブ直前に届けられようとします。

そしてラストの阿嘉のステージ、
「空が晴れたら あそこへ戻ろう
  雨の街、国境の南へ
   その時君は昔のままの笑顔で
    ぼくの愛に応えてくれるだろうか」

ところが、アンコール曲が、なんとシューベルトの「野バラ」、中孝介さんと、観客全員で
大合唱!です。

音楽を通じて肩に力が入ってない作品、人は助け合って生きているんだと感じさせられた作品だと思いました。




  


Posted by サンタナカ at 10:53Comments(0)日記